鉄鋼

厚板

厚板

主に厚さ6mm 以上の鋼板を指します。ステンレス鋼の厚板はほとんどが熱間圧延品です。

取扱い材質例

区分材質
⼀般構造⽤圧延鋼材SS400
溶接構造⽤圧延鋼材SM400、SM490、SM490Y、SM520、SM570
建築構造⽤圧延鋼材SN400、SN490
溶接構造⽤耐候性熱間圧延鋼材SMA400、SMA490
ボイラ及び圧⼒容器⽤炭素鋼鋼材SB410、SB450、SB480
機械構造⽤炭素鋼鋼材S10C〜S58C
クロムモリブデン鋼鋼板SCM440

厚板の切断方法

切断方法詳細
ガス溶断⾦属と酸素ガスの反応熱を利⽤して素材を溶断する加⼯⽅法のことです。⼀般的にアセチレンを余熱ガスとして燃焼を⾏い、ガスバーナーから予熱炎を噴射して、発⽕温度まで加熱し上昇させます。そして酸素を吹き付け燃焼・溶融させて、酸素の切断気流によりスラグを吹き⾶ばして切断を⾏う⽅法です。ガス溶断は鋼板の切断において幅広く使⽤されており、レーザー切断やプラズマ切断と⽐較すると、ガス溶断は板厚が厚いものほど得意です。そのため、様々な切断⽅法の中でも厚板に最適な加⼯⽅法と⾔えます。
プラズマ切断⾮常に⾼温なプラズマアークを材料に照射することにより切断する加⼯⽅法のことです。この照射部分は数万℃に達するため、⾦属を容易に融解することが可能です。ガス溶断では難しいステンレス鋼やアルミニウム合⾦などを含め、通電する⾦属であれば⼤半が切断可能です。ガス溶断と⽐較すると、切断速度が速いため⼊熱が少なく、歪みが少ないこともプラズマ切断の特徴の⼀つです。プラズマ切断はガス溶断とレーザー切断の間の板厚レンジに最適な加⼯⽅法です。
レーザー切断レーザー発振器から出⼒されたレーザー光を集光し、対象物を溶解させることで切断を⾏います。さらにアシストガスを使いながら切断を⾏うことで、⾼品質な仕上がりを実現します。レーザー切断は対象が薄いほど⾼速切断が可能で、精度も上がります。
NCプラズマフレーム切断機

厚板

一般構造用圧延鋼材(JIS G 3101)

橋、船舶、車輛、その他の構造物に用いる一般構造用の熱間圧延鋼板について規定

種類の記号化学成分%引張試験
降伏点又は耐力 N/mm2引張
強さ
N/mm2
伸び
CMnPS厚さ mm厚さ mm%試験片
t≦1616<t≦4040<t≦100100<t
SS400≦0.050≦0.050245≦235≦215≦205≦400-5105<t≦16
16<t≦50
40<t
17≦
21≦
23≦
1A号
1A号
4号

溶接構造用圧延鋼材(JIS G 3106)

橋、船舶、車輌、その他の構造物に用いる特に溶接性の優れた熱間圧延鋼板について規定

種類の
記号
厚さ mm化学成分 %引張試験
CSiMnPS降伏点又は耐力 N/mm2
厚さ mm
t≦1616<t≦4040<t
SM400At≦50≦0.232.5XC≦≦0.035≦0.035245≦235≦215≦
50<t≦100≦0.25
SM400Bt≦50≦0.20≦0.350.60-1.50
50<t≦60≦0.22
SM400Ct≦50≦0.18≦0.350.60-1.50
SM490At≦50≦0.20≦0.55≦1.65≦0.035≦0.035325≦315≦295≦
50<t≦60≦0.22
SM490Bt≦50≦0.18≦0.55≦1.65
50<t≦60≦0.20
SM490Ct≦60≦0.18≦0.55≦1.65
SM490YAt≦50≦0.20≦0.55≦1.65≦0.035≦0.035365≦355≦335≦
SM490YB
SM520Bt≦50≦0.20≦0.55≦1.65≦0.035≦0.035365≦355≦335≦
SM520C
SM570t≦40≦0.18≦0.55≦1.70≦0.035≦0.035460≦450≦
種類の
記号
引張試験衝撃試験
引張強さ
N/mm2
伸び試験温度
シャルピー吸収
エネルギーJ
試験片
厚さ mm%試験片
SM400A400-5105<t≦16
16<t≦50
40<t
18≦
22≦
24≦
1A号
1A号
4号
SM400B027≦Vノッチ圧延方向
SM400C047≦
SM490A490-6105<t≦16
16<t≦50
40<t
17≦
21≦
23≦
1A号
1A号
4号
SM490B027≦Vノッチ圧延方向
SM490C047≦
SM490YA490-6105<t≦16
16<t≦50
40<t
15≦
19≦
21≦
1A号
1A号
4号
SM490YB027≦Vノッチ圧延方向
SM520B520-6405<t≦16
16<t≦50
40<t
15≦
19≦
21≦
1A号
1A号
4号
027≦Vノッチ圧延方向
SM520C047≦
SM570570-720t≦16
16<t
20<t
19≦
26≦
20≦
5号
5号
4号
-547≦Vノッチ圧延方向

建築構造用圧延鋼材(JIS G 3136)

建築構造物に用いる熱間圧延鋼板について規定

種類の
記号
厚さ mm化学成分 %
CSiMnPSCeqPcm
厚さ mm
t≦4040<t
SN400A6≦t≦50≦0.24≦0.050≦0.050
SN400B6≦t≦50≦0.20≦0.350.60-1.50≦0.030≦0.015≦0.36≦0.36≦0.26
SN400C16≦t≦50≦0.020≦0.008
SN490B6≦t≦50
50<t≦60
≦0.18
≦0.20
≦0.55≦1.65≦0.030≦0.015≦0.44≦0.46≦0.29
SN490C16≦t≦50≦0.18≦0.020≦0.008
種類の
記号
引張試験
降伏点又は耐力引張強さ降伏比伸び試験片
厚さmmN/mm2N/mm2厚さmm%厚さ%
SN400At≦40
40<t
235≦
215≦
400-510t≦16
16<t≦50
40<t
17≦
21≦
23≦
1A号
1A号
4号
SN400Bt<12
12≦t≦40
40<t
235≦
235-355
215-335
400-510t<12
12≦t

≦80
t≦16
16<t≦50
40<t
18≦
22≦
24≦
1A号
1A号
4号
SN400C
SN490Bt<12
12≦t≦40
40<t
325≦
325-445
295-415
490-610t<12
12≦t

≦80
t≦16
16<t≦50
40<t
17≦
21≦
23≦
1A号
1A号
4号
SN490C
種類の
記号
衝撃試験厚さ方向特性超音波探傷試験
厚さ mm試験
温度℃
シャルピー
吸収エネルギーJ
試験片厚さ mm絞り
%
厚さmm適用判定
SN400A
SN400B12<t027≦Vノッチ
圧延方向
13≦t(JIS G 0901)JIS G 0901
等級Y
SN400C16≦t25≦16≦tJIS G 0901
SN490B12<t027≦Vノッチ
圧延方向
13≦t(JIS G 0901)JIS G 0901等級Y
SN490C16≦t25≦16≦tJIS G 0901

※炭素当量% Ceq=C+Si/24+Mn/6+Ni/40+Cr/5+Mo/4+V/14
※溶接割れ感受性組成% Pcm=C+Si/30+Mn/20+Cu/20+Ni/60+Cr/20+Mo/15+V/10+5B

溶接構造用耐候性熱間圧延鋼材(JIS G 3114)

橋、建築、その他の構造物に用いる溶接性を考慮した耐候性熱間圧延鋼板について規定

種類の
記号
化学成分 %引張試験
CSiMnPSCuCrNi降伏点又は耐力 N/mm2
厚さ mm
t≦1616<t≦32
SMA400AP≦0.18≦0.55≦1.25≦0.035≦0.0350.20-0.350.30-0.55245≦235≦
SMA400BP
SMA400CP
SMA400AW≦0.180.15-0.65≦1.25≦0.035≦0.0350.30-0.500.45-0.750.05-0.30
SMA400BW
SMA400CW
SMA490AP≦0.18≦0.55≦1.40≦0.035≦0.0350.20-0.350.30-0.55365≦355≦
SMA490BP
SMA490CP
SMA490AW≦0.180.15-0.65≦1.40≦0.035≦0.0350.30-0.500.45-0.750.05-0.30
SMA490BW
SMA490CW
種類の記号引張試験衝撃試験
引張強さN/mm2伸び試験温度℃シャルピー
吸収エネルギーJ
試験片
厚さ mm%試験片
SMA400AP400-540t≦16
16<t
17≦
21≦
1A号
1A号
SMA400BP027≦Vノッチ
圧延方向
SMA400CP047≦
SMA400AW
SMA400BW027≦Vノッチ
圧延方向
SMA400CW047≦
SMA490AP490-610t≦16
16<t
15≦
19≦
1A号
1A号
SMA490BP027≦Vノッチ
圧延方向
SMA490CP047≦
SMA490AW
SMA490BW027≦Vノッチ
圧延方向
SMA490CW047≦

※Mo+Nb+Ti+V≦0.15%
※衝撃試験は厚さ12mmを超える鋼板について行い、シャルビー吸収エネルギーは3個の試験片の平均値とする

ボイラ及び圧力容器用炭素鋼鋼材(JIS G 3103)

ボイラ及び圧力容器に用いる炭素鋼の熱間圧延鋼板について規定

種類の記号化学成分 %
CSiMnPSCuNiCrMo
厚さmm
SB410t≦25
25<t≦50
≦0.24
≦0.27
0.15-0.40≦0.90≦0.020≦0.020≦0.40≦0.40≦0.30≦0.12
SB450t≦25
25<t≦50
≦0.28
≦0.31
0.15-0.40≦0.90≦0.020≦0.020≦0.40≦0.40≦0.30≦0.12
SB480t≦25
25<t≦50
≦0.31
≦0.33
0.15-0.40≦1.20≦0.020≦0.020≦0.40≦0.40≦0.30≦0.12
種類の記号化学成分 %引っ張り試験
NbVTiB降伏点
又は耐力N/mm2
引張強さN/mm2伸び
厚さ
mm
%試験片
SB410≦0.02≦0.03≦0.03≦0.0010225≦410-550t≦50
40<t
21≦
25≦
1A号
10号
SB450≦0.02≦0.03≦0.03≦0.0010245≦450-590t≦50
40<t
19≦
23≦
1A号
10号
SB480≦0.02≦0.03≦0.03≦0.0010265≦480-620t≦50
40<t
17≦
21≦
1A号
10号

※Cの規定値を0.01%低減するごとに、Mnの規定値を0.06%増加しても良い。ただしMnの規定値の上限は1.50%とする
※Cu+Ni+Cr+Mo≦1.00%
※Cr+Mo≦0.32%

機械構造用炭素鋼鋼材(JIS G 4051)

熱間圧延によって作られたもので、通常更に鍛造、切削などの加工と熱処理をして使用される機械構造用炭素鋼鋼板について規定

種類の
記号
化学成分 %
CSiMnPSCuNiCrNi+Cr
S10C0.08-0.130.15-0.350.30-0.60≦0.030≦0.035≦0.30≦0.20≦0.20≦0.35
S12C0.10-0.150.15-0.350.30-0.60≦0.030≦0.035≦0.30≦0.20≦0.20≦0.35
S15C0.13-0.180.15-0.350.30-0.60≦0.030≦0.035≦0.30≦0.20≦0.20≦0.35
S17C0.15-0.200.15-0.350.30-0.60≦0.030≦0.035≦0.30≦0.20≦0.20≦0.35
S20C0.18-0.230.15-0.350.30-0.60≦0.030≦0.035≦0.30≦0.20≦0.20≦0.35
S22C0.20-0.250.15-0.350.30-0.60≦0.030≦0.035≦0.30≦0.20≦0.20≦0.35
S25C0.22-0.280.15-0.350.30-0.60≦0.030≦0.035≦0.30≦0.20≦0.20≦0.35
S28C0.25-0.310.15-0.350.60-0.90≦0.030≦0.035≦0.30≦0.20≦0.20≦0.35
S30C0.27-0.330.15-0.350.60-0.90≦0.030≦0.035≦0.30≦0.20≦0.20≦0.35
S33C0.30-0.360.15-0.350.60-0.90≦0.030≦0.035≦0.30≦0.20≦0.20≦0.35
S35C0.32-0.380.15-0.350.60-0.90≦0.030≦0.035≦0.30≦0.20≦0.20≦0.35
S38C0.35-0.410.15-0.350.60-0.90≦0.030≦0.035≦0.30≦0.20≦0.20≦0.35
S40C0.37-0.430.15-0.350.60-0.90≦0.030≦0.035≦0.30≦0.20≦0.20≦0.35
S43C0.40-0.460.15-0.350.60-0.90≦0.030≦0.035≦0.30≦0.20≦0.20≦0.35
S45C0.42-0.480.15-0.350.60-0.90≦0.030≦0.035≦0.30≦0.20≦0.20≦0.35
S48C0.45-0.510.15-0.350.60-0.90≦0.030≦0.035≦0.30≦0.20≦0.20≦0.35
S50C0.47-0.530.15-0.350.60-0.90≦0.030≦0.035≦0.30≦0.20≦0.20≦0.35
S53C0.50-0.560.15-0.350.60-0.90≦0.030≦0.035≦0.30≦0.20≦0.20≦0.35
S55C0.52-0.580.15-0.350.60-0.90≦0.030≦0.035≦0.30≦0.20≦0.20≦0.35
S58C0.55-0.610.15-0.350.60-0.90≦0.030≦0.035≦0.30≦0.20≦0.20≦0.35

クロムモリブデン鋼鋼板(JIS G 4053)

熱間圧延によって作られたクロムモリブデン鋼鋼板について規定

種類の
記号
化学成分 %
CSiMnPSCuNiCrMo
SCM4400.38-0.430.15-0.350.60-0.90≦0.030≦0.030≦0.30≦0.250.90-1.200.15-0.30

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厚板 製造寸法許容値

板厚許容差

厚さW<16001600≦W<20002000≦W≦2438
6.00≦t<6.30±0.50±0.60±0.60
6.30≦t<10.00±0.55±0.65±0.65
10.00≦t<16.00±0.55±0.65±0.65
16.00≦t<25.00±0.65±0.75±0.75
25.00≦t<40.00±0.70±0.80±0.80
40.00≦t<63.00±0.80±0.95±0.95
63.00≦t<100.00±0.90±1.10±1.10
100.00≦t≦150.00±1.30±1.50±1.50

板厚許容差(建築構造用圧延鋼材)

厚さW<16001600≦W<20002000≦W≦2438
6.00≦t<6.30+0.70+0.90+0.90
6.30≦t<10.00+0.80
+1.00+1.00
10.00≦t<16.00+0.80+1.00+1.00
16.00≦t<25.00+1.00+1.20+1.20
25.00≦t<40.00+1.10+1.30+1.30
40.00≦t≦60.00+1.30+1.60+1.60

※マイナス側の許容差は0.3mmとする

板厚許容差(ボイラ及び圧力容器用炭素鋼鋼材)

厚さW<16001600≦W<20002000≦W≦2438
6.00≦t<6.30+0.75+0.95+0.95
6.30≦t<10.00+0.85+1.05+1.05
10.00≦t<16.00+0.85+1.05+1.05
16.00≦t<25.00+1.05+1.25+1.25
25.00≦t<40.00+1.15+1.35+1.35
40.00≦t≦50.00+1.35+1.65+1.65

※マイナス側の許容差は0.25mmとする

幅の許容値

厚さ許容値
ミルエッジカットエッジ
(普通の切断方法)
630≦w<10006.00≦t<20.0
20.0≦t
0
+規定せず
10
15
0
1000≦w<12506.00≦t<20.0
20.0≦t
0
+規定せず
15
15
0
1250≦w<16006.00≦t<20.0
20.0≦t
0
+規定せず
15
15
0
1600≦w<24386.00≦t<20.0
20.0≦t
0
+規定せず
20
20
0

長さの許容値

長さ許容値
(普通の切断方法)
600≦ℓ<4000+20、0
4000≦ℓ<6000 +30、0
6000≦ℓ<8000 +40、0
8000≦ℓ<10000 +50、0
10000≦ℓ≦13000 +75、0

横曲がりの最大値

●許容値≦長さの0.2%

鋼板の長さ ℓ<10000mm
鋼板の長さ 10000mm≦ℓ

平坦度の最大値

厚さw<20002000≦w≦2438
6.00≦t<8.001321
8.00≦t<15.001216
15.00≦t<25.001216
25.00≦t<40.00913
40.00≦t<80.00811
80.00≦t<150.00810
t=150.001015

※任意の長さ2000について適用。長さ2000未満の場合は全長について適用する。また、波のピッチが2000mmを超える鋼板については、波のピッチにおいて適用。ただし波のピッチが4000mmを超える鋼板については、任意の長さ4000mmについて適用する。

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